褥瘡じょくそう予防対策委員会

田中淳(施設長)、田中病院医師、今西鈴枝(40年目/リーダー・看護師)、池端順子(38年目/サブリーダー・管理栄養士)、水島尚子(38年目/相談員)、巣守誠(17年目/介護総括主任)、谷口真由美(7年目/介護士・副主任)、宮西美咲(3年目/介護士)

利用者様の褥瘡じょくそうをチームでケアする。

多職種で委員会を結成

 褥瘡予防対策委員会では、寝たきりの利用者様の褥瘡を予防するための活動を行っています。褥瘡とは「床ずれ」のこと。寝たきりや麻痺などで体位を変えられずにいると、体重で圧迫されている部位の血流が悪くなり、皮膚の一部が変色したり、傷ができてしまいます。このような状態は、利用者様ご本人がつらいだけでなく、介護する側にとっても痛々しくつらいことです。
 褥瘡は、利用者様の体位を交換するなど、介護時の定期的なサポートで予防することができますし、状態によっては医師や看護師による医療的なケアが必要なことも。また、栄養状態が悪いと傷が治りにくくなり、慢性化しやすくなってしまうので、食事や栄養面からも注意が必要です。
 そこで当苑では褥瘡を予防するための委員会を結成。介護士、看護師、管理栄養士といった多職種のメンバーが月に一度集まって褥瘡のある人、褥瘡になりやすい人のケアをどのようにするかを話し合う場を設けています。

情報の共有化を図り、
職員の意識を高める

 褥瘡のケアは、利用者様一人一人の状態によって異なります。そのため、まずは利用者様の情報を共有することが大切です。当苑では、委員会メンバーが中心となり、褥瘡予防のための計画書を作成して、利用者様の状態を点数化して、誰が見ても患者さんの状態を把握できるような仕組みをつくっています。
 また、褥瘡を防ぐために必要な体位交換もどのようなタイミングで行うか話し合い、現在では2時間に1回と時間を決め、定期的に行うよう全職員に向け、習慣化を図っています。
 委員会で月に一度行われるミーティングの内容は議事録にまとめ、全職員が閲覧。情報を共有化しています。このような委員会活動は、他の職員の意識向上にもつながっており、メンバー以外の職員から、『こうしたらいいんじゃない?』と利用者様のことを考えた意見が出されることも。風通しのよい体制がケアの質を高めています。

先輩職員に教わって覚える

 褥瘡予防対策委員会は、勤務歴35年のベテラン職員から3年目の若手職員まで、さまざまなキャリアのメンバーで構成されています。 若手職員の宮西は、「はじめは褥瘡ということ自体どういうことなのかよく分かっておらず、まずは『褥瘡とは何か』ということから委員会の先輩方に教えてもらいました。最初は何をしていいかもわかりませんでしたが、みんなで話し合い、どうしたら利用者様の褥瘡を改善できるかを考えていくうちに、だんだんと自分の役割が見えてきました」と話します。
 「痛々しかった状態が介護によってきれいに治り、利用者様がもとの生活に戻れると嬉しいですし、達成感もあります」(谷口)「毎月褥瘡の状態を写真に撮って確認していますが、目に見えて状態が改善されていると私たちも嬉しいですし、やっててよかったなと思います」(池端)と、それぞれの立場で、手応えを実感しています。

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